Rhaetulus crenatusの最大亜種であるツツイシカの飼育記です。 亜種の中ではスペキオススが一番流通量が多いですが、ツツイシカも魅力的な種類です!!
人気種のスペキオススに比べて休眠期間が短く、ブリードしやすい種類だと思います。
ツツイシカクワガタについて
ツツイシカクワガタはシカクワガタ(Rhaetulus crenatus)の亜種の1種で、スペキオススシカクワガタ、ボイレアシカクワガタ、カワノイシカクワガタなどとは亜種関係にあります。
和名 | ツツイシカクワガタ |
学名 | Rhaetulus crenatus tsutsuii |
生息地 | ベトナム南部、カンボジア? |
飼育ギネス | 72.6mm |
野外ギネス | 72.0mm |
亜種の中で最大種で、ディディエールシカクワガタのように前に伸びる大顎が特徴的です。
流通している個体は南ラオス チャンパサック県パクソン産の個体が多いです。
ブリードに使用する個体の紹介!
今回は1♂2♀のトリオをヤフーオークションで入手して使用しています!

ブリードに使用した個体は47mmで、ギネスが70mmを超える事を考えるとまだまだ大きくなれるサイズです。 ヤフーオークションでは50mm前後の個体ばかり見かけるので、ここらへんのサイズがボリュームゾーンなのかもしれません。
♂は5月上旬、♀は4月上旬のペアで9月後半くらいには割り出しているので8月頃にセットしたのでしょうか? 割り出し結果しかメモされていないのでセット時期は不明です。

産卵セットはノコギリクワガタに使用するようなマットに材を埋め込んでしまう方法でセットしていたようで3回ほどのセットで最終的には13匹の幼虫を飼育していたようです。
我が家ではシカクワガタの産卵に苦戦しており、数を抱えられない状況が続いています。
卵で割り出すと腐るというイメージが強くて幼虫割り出しですが、削った量や側面の卵から考えると少なめの結果に終わっています。 多分、しっかりとメスを取り出さないといけなんでしょうね…
2023年5月 羽化第一号
13頭を飼育しているのですが、今のところ♀の個体を全く見かけていません…
そんな中500ccのクリアボトルで羽化してしまった♂を掘り出しました。

500→800の予定が500で羽化してしまった個体で、早かったので蛹になるまで♀だと思い込んでいましたが♂でした…
サイズは大きくありませんが、前胸背板に小さい紋があります。写真を見返すと親の個体にも小さな紋があるので遺伝したようです。
小さい容器&早期羽化でも50mmほどあるので、他の個体達にも期待ができそうです!!

3月後半~5月序盤にかけて食いが早いボトルやサイズが小さいボトルの交換を行っており、交換した6本とも♂の個体でした。
交換時の体重は9.4g、8.5g、8.5g、7.5g、7.4g、7.1gという結果でした。
意外なマットで体重が伸びていたりと発見があったので、次世代に繋げたいです。 割と何でも食べてくれそうな感じです。