マキタイギラファノコギリクワガタはミンドロ島、ルソン島に生息しているギラファノコギリクワガタの亜種の1種で、最も大型に成長する亜種であるケイスケに比べると流通量は少ないですが、それでも安定して流通しています。
ミンドロ島もルソン島の個体も流通しており、流通量は半々くらいでしょうか?(産地による値段の違いは感じません。)
マキタイギラファノコギリクワガタについて
マキタイギラファノコギリクワガタはフローレス島やロンボック島などに生息しているケイスケ亜種、ネグロス島、シブヤン島に生息しているダイスケに比べると一回り小型の亜種で、人気は高くありませんがブリード個体が流通しています。
和名 | ギラファノコギリクワガタ(マキタイ亜種) |
学名 | Prosopocoilus giraffa makitai |
生息地 | ミンドロ島、ルソン島 |
飼育ギネス | -- |
野外ギネス | -- |
ケイスケ亜種よりも1周り小型なのでより小さいサイズでもギラファっぽい形状になるのが利点でしょうか?? あまり人気が高くないので価格も安い点も良いです!
マキタイ亜種は体表がツヤツヤしてツヤクワガタのようなのが特徴で、顎の形状も他の亜種と差異があります。
亜種ごとに微妙に外見が異なるので好きな亜種を飼育してみてください!(個人的にはジャワやスマトラに分布しているborobudurの形が好きです! ギラファの亜種の中でもトップクラスの不人気亜種ですが…)
ブリードに使用する個体の紹介!
今回は2022年8月孵化の幼虫を6頭ヤフーオークションで落札したものからブリードを開始しました!(出品者様のご厚意で8匹も頂きました!)
受け取ってすぐに月夜野Elementの800ボトルに投入したようですが、ほとんどの個体はそのまま羽化まで引っ張ったようです…
2023年4月頃から羽化が始まり、一番早い個体がマット交換を行った♂の幼虫でした…
体表がツヤツヤしているのが可愛いのですが、メスはまるでゴキブリのようです… 真上から見ると意外と顎が短いですね…
正面から見ると結構カッコイイです!!
この個体は
- 2022/9/2 落札した幼虫の受け取り
- 2022/9/6 月夜野きのこ園 Element800既成ビン投入
- 2023/1/14 rushレギュラーマット1400cc 37g
- 2023/4中旬 約92mmで羽化
という感じで飼育しており、rushレギュラーマットに入れるまでは20℃前後、その後は22~25度くらいで管理していました。(何故か棚の上段の成虫管理スペースで管理していたので温度が高くなってしまいました…)
このサイズのクワガタがこの短期間で羽化してくれるのは素晴らしいですよね!!
とにかく早く大きな虫を羽化させたいという初心者の方にも非常にオススメなクワガタです!
幼虫体重からの還元率では情報の多いフローレス島のギラファと同じくらいなので、飼育ギネスである110mmを出すためには最低でも50g~くらいは必要そうです。
ちなみに、♂はこの1頭と放置しすぎたせいで羽化不全させてしまった個体の2匹だけでした。
♀の個体は最大で52mmの個体が羽化しており、この個体はElement800→DOS 3次発酵マット1400のリレーで飼育したようです。(記録はとっていませんでしたが、交換時に20g近く体重が乗っていました)
他の個体はElement800の1本羽化でしたが48~50mmくらいの個体が羽化してきています。
次世代では100mmOverを目標に累代を予定しています。
フローレス島のケイスケ、スマトラ島のborobudurも数匹だけ飼育してみたいんですよね…
ギラファと相性が悪いのか、ヤフオクでダイスケ、ケイスケを別時期、別の出品者の方から落札した事があるのですが、ケイスケは♀の状態が非常に悪く2日後に死亡、ダイスケの方は届いてから♀の状態が上がりきらず結局ブリードできずに2ヵ月後くらいに死亡しました。 ずっと足の力がふにゃふにゃで大型種の♀にしてはあまり餌を食べないという微妙な状態が続いていました。
パナイ島の個体だったので高額で、メンタル的にも非常にダメージが大きかったです…
次の更新は後食が始まって、産卵セットを組む時になります!