オキノエラブノコギリは沖永良部島に生息しているアマミノコギリクワガタの亜種の1種で、明るい橙色の上翅と太くあまり湾曲しないオオアゴが特徴の種類です。
飼育個体では大型が作出されている種類ですが、あまり流通量は多くありません。 独特な形状と明るい茶褐色の体色が特徴です。
オキノエラブノコギリクワガタについて
オキノエラブノコギリクワガタはオキナワノコギリのようなオオアゴの形状に明るい橙色の上翅が特徴の種類です。
和名 | オキノエラブノコギリクワガタ |
学名 | Prosopocoilus dissimilis okinoerabuanus |
生息地 | 沖永良部島 |
飼育ギネス | 69.0mm |
野外ギネス | 64.5mm |
野外採集個体も流通している種類で、野外で採集された個体の多くが小型の個体ですが飼育では野外を超えるサイズが作出されています。
野外個体が入荷する事もあるのですが、意外と流通量が少ない種類です。
ブリード使用個体の紹介!
国産種専門店のクワガタ工房 虫吉さんから購入した野外採集個体を使用してブリードを開始します。
同時に種子島産ノコギリ、福岡県福津市産ノコギリ、アマミノコギリも入手しました!

♂35mm×♀21mmのペアを購入し、まとまった数が入荷していたためか専門店で購入してペアで3,000円以下で購入する事が出来ました。 このサイズだと種類の判別なんてできませんが…!
入手してから時間が経過しているので色もややくすんで羽にシミが出ていますが…
せっかく野外個体から入手する事ができたので、しばらくはインブリードを続けていきたいです!

今回使用する♀の個体は上の画像のような感じですが、スマホで撮影したため補正がかかって実物よりも黒く見えています…(実際はやや明るい橙色をしています。)
産卵セットに2ヵ月投入して9月後半になっていますが、まだまだ元気です!
割り出し①
7月後半から産卵セットに投入して9月時点で10個くらいを回収しているようです。
♀はまだまだ元気ですが、かなりダラダラと産んでいる感じです… 産卵セットは以下のような内容で組んでいます。
ワイルド個体なので材を入れてあげた方が生んでくれるかもしれませんが、マットだけでも必要分は確保できそうです。
産卵セット
ケース:コバエシャッター小
マット:産卵一番
材:なし
温度:23~24度
ゆっくりで良いので産んでもらうために継続して産卵セットにペアで入れています!
2023年5月 現状報告
最終的には24頭の幼虫を飼育しているようで、菌糸3銘柄、マット4銘柄とバラバラの餌に入れているようです。
♂♀判別せずに800菌糸に放り込んでいたのですが、♀の個体に対しては大きすぎるサイズで羽化前の状態でも3割くらいしか食べていない感じでした。
♂の個体は半年くらいで800ccの菌糸を食いあがってきてマットに交換しています。
菌糸を食わせて半年で9~10.5gくらいの範囲に収まっていました。
5月に入ってから前蛹になっている個体をチラホラ見かけるようになりましたが、早い個体で6月羽化でブリードに使用するのは来年になりそうです。 離島ノコの管理苦手なんですよね…
60mmを超えるような個体が出てきてほしいところです!!