ジャワ島最大の珍品と言われた時期もありますが、現在では普通にWILD品が流通している種類でクワガタ界最美麗という有名な本の記述があるくらい綺麗な種類です。
通常カラーと黒化個体がいますが、通常カラーの方が人気が高いです。
デキピエンスノコギリクワガタについて
デキピエンスノコギリはジャワ島に生息している中型のノコギリクワガタの仲間で、野外個体も飼育個体も少数ですが流通しています。
和名 | デキピエンスノコギリクワガタ |
学名 | Prosopocoilus decipiens |
生息地 | ジャワ島 |
飼育ギネス | 70.2mm |
野外ギネス | 72.5mm |
昔はディキピエンスという名称で流通していたような気がしますが、現在はデキピエンスと記載される事がほとんどのようです。
標高1,500m程度の地域に生息しているため、暑さに弱いとされています。(実際に低温飼育で大型個体が作出されています。)
流通しているのはジャワ島ハリムン産のラベルがほとんどで、野外個体も飼育個体も安くはありませんが高くもないという感じの価格で取引されています。
ブリードに使用する個体の紹介!
今回は1♂2♀のトリオをヤフオクで落札したので、この個体を使ってブリードを行います。

今回ブリードに使用する個体は短歯の個体ですが、大型個体はスラッと細いオオアゴが発達します。
前胸部の縁は橙色で、上翅の縁はクリーム色という縁のカラーが異なるのもチャーミングな種類です。

上から見ると分かりやすいですが、上翅が薄いワインレッドになっています。

使用する2♀は上の画像のような感じで、光沢がツヤツヤしていて可愛らしいです。(黒化型は♀も真っ黒になります。
以前飼育していた際はマットだけでかなりの数産卵してくれたので、成熟を待ってペアリング・産卵セットを組んでいく予定です。(9/20時点で1♀だけ後食)
23/2 産卵セットと回収結果
しばらく記事を放置していましたが、2022年11月に以下の内容で産卵セットを組んだようです。(結局♀は1頭のみ使用)
産卵セット
産卵セット:コバエシャッター小
マット:産卵一番
産卵木:クヌギM1本 柔らかめ
温度:23~24度
これをセットを組んで2ヵ月後に割り出すと13頭の幼虫を回収していたようです!
この13頭をrushレギュラーマット、DOSの三次発酵マットに分けて飼育中・・・ あまり強くなさそうですが、rushでも成長しているのは確認できています。
23/5 現状報告
2022年11月にセットした産卵セットから回収した幼虫を飼育しており、最終的には15匹の幼虫を飼育しているようです。
ヒョロッヒョロした頼りない見た目のノコギリですが、rushのレギュラーマットもばっちり食べてくれています!!
5月に入って前蛹になる個体もチラホラ出てきていますが、その個体の全てがrushを使用した個体です。
rushレギュラーマットを使用している個体から2匹の交換を行い、体重は11.4g、7.7gでした。 DOSの3次発酵マットに入れ替えており、有望そうな11.4gの個体は1400ccのボトルに入れてワインセラー行きになりました。
10gあればどれくらいいくのでしょうか? 長歯で綺麗な色の個体が出てくれれば満足です!