この記事はインドに生息しているフタマタクワガタの仲間、フォルスターフタマタクワガタの飼育記録になります。 フタマタクワガタの中でも流通量が多い種類なので、気になる方は是非チェックしてみてください!
フォルスターフタマタ(原名亜種)について
フォルスターフタマタクワガタには原名亜種、キヨタミ、ニシの3亜種が確認されており、2022年時点での価格はニシ>キヨタミ>原名亜種の順番になっています。
和名 | フォルスターフタマタ(フォルスター・フォルスター) |
学名 | Hexarthrius forsteri forsteri |
生息地 | インド アッサム州周辺 |
飼育ギネス | 87mm |
野外ギネス | 89mm |
2021年時点ではニシ亜種が3亜種の中でも最も大型の個体(90.7mm)が飼育下で作出されており、原名亜種が87.0mmと飼育ギネスでは最も小さい亜種という事になっています。
カッコイイ見た目から飼育している方も多い種類で、フタマタクワガタの中でも変わった見た目をしているので是非生の姿を見ていただきたい種類です!
フタマタクワガタの中でもブリード個体の流通が多い種類で、産卵に関してはフタマタの中でも易しいのでは?と思います。
幼虫飼育は大型個体の作出には低温管理が推奨で、マットやカワラ菌糸などで飼育されるようです。(数が取れれば両方を試したいと思います。)
使用個体の紹介!(ペアリング・産卵セット)
今回ブリードに使用する個体はヤフーオークションで入手した個体で、ペアで送料込みで3,000円以下と安価で入手する事が出来ました。 カッコイイ種類でブリードも面倒なのですがあまり高くない種類です!
今回の個体はインド メガラヤ産のCBF2の個体となっています!

写真では分かりにくいですが、ワインレッドの体色と湾曲していてエレガントなオオアゴがカッコイイクワガタです!
即ブリのペアだったので、オオアゴを縛ってメスと同居させましたが交尾欲が旺盛で1週間ほどの同居期間の間で何度も交尾シーンを目撃するほどでした。(ボーリンフタマタも交尾欲旺盛だったのでフタマタはこんな感じなのかもしれません。)
以下の感じで産卵セットを組んで2022年9月9日に♀を投入したようです。
産卵セット
飼育ケース:コバエシャッター小
マット:恵栽園マット
材:Sサイズ1本
温度:23~24度
コバエシャッター小に恵栽園のマットを入れてその上に材を載せただけの簡単セットです!
材はMサイズでしたが、ギラファのオスの転落防止用にケースに入れていたら半分くらいに削られてしまった柔らかい材です!(20秒ほど加水)
いかにもやる気のないセットですが、しばらく放置してみます。(ちゃんとした材は準備中・・・・)
産卵割り出し
セットしてから1週間経過しましたが、表面に青カビが出てきたのでさっさと採卵する事にしました。

表面に出ている部分にしっかりと青カビが回っていましたが、その近くでもしっかりと産卵してくれていました。
削った跡にしっかりと埋め戻して1つずつ丁寧に産卵しているようです!

全部で5つの卵を回収する事ができ、あまり期待していなかったので適当なセットでも産むときは産むんだな~と思いました。(どれだけ気合入れても産まない時は産みませんしね…)
簡単に手で裂けるくらいの柔らかい材でフタマタには柔らかすぎな感じもしましたが、問題なかったです!
自作のバクテリア材を漬け込んでいるので、できあがるまでは青カビを除去して既にボロボロのを入れて放置しておきます。
割り出し② 9/26
前回のプチ割り出しから10日後に再度割り出しを行いました。

前回割り出した残りの部分というかなり細い材でしたが更に削ってくれたようで、ボロボロになっていました。

材が細すぎたのか削る事すらせずに材の上に直接産卵された卵も・・・ ケースを開けてびっくりでした。
この細くなった材を手で割っていくと全部で11個の卵を回収する事が出来ました!!
産卵意欲の強いメスだったのか、あまり良い環境を用意してあげられない中で前回と合わせて卵を16個と累代には十分な数を産んでくれました。 孵化すればですが・・
すぐに再セットは組まず、卵の孵化状況によっては再セットを組みたいと思います。
2023/5 現状報告
お世話をしたタイミングでブログを更新しないと一生忘れたままになってしまいますね・・・
2022年9月に11個の卵を回収しており、最終的には7匹の幼虫を飼育していたようです。
ほとんどの個体を10月頃にDOSの生オガマットに投入しているようですが、1匹だけ恵栽園のタダノヒラタケに入れていたようです。
うち2匹は何故か2022年12月までプリンカップ生活をしていた模様… その2匹もDOSの生オガを詰めた800ccボトルに入れてワインセラー(18℃)に入れています。
10月にマットに入れていた個体は22度前後くらいで管理しており、2023年4月頃にDOSの3次発酵マットに入れ替えています。 この時点で1匹落ちていました。
キヨタミも飼育していますが、意外と落ちるんですよね… フォルスターには22度は高いのかもしれません。
入れ替え時に体重を計測している個体としていない個体がいますが、最大は15.1gで最小は7.4gでした。 データ数は2匹だけですけどね!
15gもあれば親の個体は超えてくれそうな感じはしますが、どうでしょうか? 形状の似ている国産ノコギリ達換算では70mmくらいは行ってくれそう!というか行ってくれ!
80mmくらいのフォルスターの画像を見るとめちゃくちゃカッコイイので、80mmとは言わずとも75mmくらいの個体は見たいです!!(ワインセラー組に期待!!)