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【飼育記】アルキデスヒラタ(Dorcus alcides)

アルキデスヒラタは毎年安価で大量に輸入されるインドネシア便を代表するクワガタで、ワイルド個体が安価で流通しているので真面目に飼育している方は少ないかもしれませんが、多くのブリーダーが一度は飼育した事がある魅力ある種類だと思います!

今回はワイルドの♀単品からブリードをしていきます!


アルキデスヒラタについて

アルキデスヒラタはスマトラ島のやや高地に生息しているクワガタで、標高800~1,800mの湿原や沼地近くなど湿度高めの場所に生息しているようです!(スマトラオオヒラタは標高100~1,000mとある程度住み分けできているようです。)

最大で100mmを超える大型のヒラタクワガタですが、同じスマトラ島に生息しているスマトラオオヒラタとは異なり、「オオヒラタ」ではなくヒラタです!

昔から多くのワイルド個体が輸入されている種類で、最も多く輸入された甲虫と言われる事もあります。(私が子供の頃もホームセンターでも良く見かけました)

ベンクール以外のラベルはほとんど見たことがありません。

和名アルキデスヒラタ
学名Dorcus alcides
生息地スマトラ島
飼育ギネス98.3mm
野外ギネス104.0mm

短歯と長歯という大顎の形状でタイプが分かれており、飼育下ではほとんどの個体が短歯が出現するようです。

アルキデスヒラタと言えばその横幅が太い事で有名な種類ですが、意外と極太血統みたいなのは流通しないんですよね…(標本化価値も横幅で決まるとか?) 試した人も多そうですが遺伝しないのでしょうか?

そんなアルキデスヒラタの太い個体を目指してブリードしていきます!

ブリードに使用する個体の紹介!

実はずっと探していたアルキデスヒラタですが、安価で野外個体が流通している種類なのですが基本的にネットで購入する私としては送料がなぁ~と思いつつずっと手を出せずにいましたが、むし社を訪れた際に♀単品を発見!!!

野外品の♀単品がちょうどよく売られていたので、他の個体達と一緒に会計してきました!

野口さん1人でお釣りがくるくらい安価で販売されており、ホクホクでした!

♀は30mmくらいの小型の個体で、欠損はありませんがずっと死んだふりでした。(ワイルドの♀単大好きですが、ブログ的には華がないですね…!!)

まぁ大丈夫でしょ!と楽観的に考えて9月上旬に以下の産卵セットに放り込みました。

産卵セット

産卵セット:コバエシャッター小

マット:産卵一番

産卵木:クヌギM1本 柔らかめ

温度:23~24度

すぐに側面に卵が見えていたのですが、なかなか割り出しせずに放置する事3ヵ月・・・

22/12/15 割り出し

ゼリーの交換だけを行っていましたが、メスが地上で★になってから1ヵ月以上経過してから割り出しを行いました…!!

側面からは大きく成長した幼虫が見えていましたが、後回しにされており割り出しが遅れていました…(まだまだ割り出し待機組が・・・)

プリップリの幼虫達がボロボロと出てきており、大型個体を目指すには割り出しが遅いかも知れませんが、見落とす事もなく割り出しは非常に楽です!!

これくらいだと性別判明できるのですが、正確にはカウントしていませんが♀ばっかりだったような…

割り出した幼虫はwish-a、rush、DOS 三次発酵という3種類に分けて飼育しています!(計11頭)

rushに入れた組に期待しています!(栄養あれば横幅に行くのではという短絡的な考えです・・・)

2023/5/12 羽化第一号

メスの個体ですが、羽化第一号が出てきました。 wish-a800の1本還しですが、完品で羽化してくれています!

42mmとブリード個体にしては普通かもしれませんが、体格も良くて良い感じの個体でした!

また機会があれば写真を追加します!

前の記事ではrushに入れた個体に期待していると書いていますが、4ヵ月半くらいで20gちょっとと非常に先が思いやられる結果でした… DOS3次発酵マットの1400に入れ替えました。(安パイの菌糸組は全部♀っぽいです…)

最初からDOSの3次発酵の1400に入れた個体もいるのでそちらで頑張ってほしいです!

-ドルクス