カウピホソアカクワガタはニューギニア島に生息しているホソアカクワガタの1種で、オオズ系という頭が大きくなるグループに分類されています。
流通量が多い種類ではありませんが、安定的に流通しており特別高価な種類という感じではありません。(私は昆虫ショップからミニペアで3,500円?くらいで購入しました。)
カウピホソアカについて
カウピホソアカクワガタは
和名 | カウピホソアカ |
学名 | Cyclommatus kaupi |
生息地 | ニューギニア |
飼育ギネス | |
野外ギネス |
ニューギニア島の種類という事もあってワイルドの入荷はほとんどない種類ですが、ブリードされた個体が流通しています。
ブリードに使用する個体の紹介!
2022年6月に昆虫ショップから購入したミニペアでブリードを開始しました。 産地はイリアンジャジャ アルファックでした。

アルファック産のCBF4のミニペアを昆虫ショップで購入した個体で、親個体は内歯が発達していない可愛い見た目の個体でした!
オオズ系はメス殺しがあるとも聞きますが、こんな感じの個体だったので産卵セットにメスと一緒に放り込んで飼育していました!!
産卵セット
飼育ケース:コバエシャッター小
マット:産卵一番
温度:24度前後
という感じで産卵セットを組んでおり、2度の回収で幼虫・卵を合わせて30以上回収しましたが、卵の孵化率はかなり悪く最終的には21頭の飼育になりました。
同じホソアカクワガタのメタリフェルと同じような感覚で幼虫を飼育していましたが、メタリフェルよりも繊細で落ちやすい印象を受けました。
羽化ズレ対策でQ-BOX10に3頭ずつまとめて飼育していたグループは狙い通りに羽化ズレなしで羽化してくれましたが、3セットの計9頭のうち4頭は☆になってしまいました…
DOSの生オガマットを使用していたのですが、この種には添加が強すぎたのかもしれません…
8月後半に回収して羽化したのが翌年の3月なので、早い個体は半年ちょっと羽化してくれるようです。 意外とメスも時間がかかります。(オスはイカツイ見た目の割に早いです!)

上の画像の個体が一番早く羽化した個体で、43mmと大きくない個体ですがしっかりと大あごが発達した個体です!(他に37mmの♂、2匹の♀を掘り出しました。)
集団飼育で合ってなさそうなマットでもしっかりと特徴が出るサイズが羽化してくれる飼育しやすい種類だと思います!!
羽化個体がある程度揃ってからブリードに使用する個体を選別したいと思います!
2023/5/15 羽化個体の紹介
どんどんと羽化してきいており、個別飼育している個体のうち半分くらいは羽化・蛹になっており、他の個体も前蛹状態になっています。 22度前後で管理している場合、ボトルに投入して半年程度で羽化するようです!!

この個体は前回紹介した個体で、計測すると43mmでしたがしっかりとカウピらしい立派な大あごをしています! この個体は左後足の付設がないですが、既に後食を開始して元気なので今季のブリードに使用したいと思います。 今回は羽化ずれを恐れて集団飼育した個体群を作りましたが、普通に飼育しても十分ブリード可能そうです。
たまに生まれつき?なのか新成虫でも一部が欠損している個体が羽化してきますが、幼虫時代に欠損した状態で羽化するとこうなるのでしょうか? この個体は集団飼育していたのでありえそうですが・・・

赤褐色っぽい体色になるタイプもいるようですが、今回ブリードしたのはノーマルの銅色のタイプです。
マットはDOSの生オガマットを使用しましたが、本種に適したマットではなさそうでした・・ マットのバリエーションを増やすと注文とか管理が大変になるのでできるだけDOSで販売されているマットで完結させたいですが難しそうです…
ちなみに、この個体以外には♂が32mm、44mmは羽化後時間が経過していたので掘り出しています。
32mmは上記の個体と同じように集団飼育から蛹になる気配がないので、羽化用の500クリアボトルに投入して羽化しました。
44mmの個体は2022年10月30日にDOSの三次発酵マットを800ccのボトルに詰めたものに投入していました。 こちらもあっている感じはしませんでしたが、それでも十分見れるサイズが羽化してくれました!
イメージ的にはもっと発酵が進んだマットの方が好みそうなのですが、とりあえず親は超えてきたので次世代では50mmを目標にブリードしたいです!(まだまだ羽化してくるのが控えているので、揃ったら代表個体を紹介します。)