広告 ホソアカクワガタ

【飼育記】アラガールホソアカ(Cyclommatus alagari)

アラガールホソアカクワガタはパラワン島に生息しているホソアカクワガタの仲間で、スーパー大歯と呼ばれる個体は特に高値で取引されています。

飼育下では大型個体の作出が難しい種類ですが、それでも飼育者が多い人気の高い種類となっています!

今回はできるだけ多く幼虫を得て様々な飼育方法を試してみたいと思います。


アラガールホソアカクワガタについて

パラワン島に生息しているホソアカクワガタの仲間で、ガントン山のラベルを良く見ます。

和名アラガールホソアカクワガタ
学名Cyclommatus alagari
生息地パラワン島
飼育ギネス62.2mm
野外ギネス74.5mm

標高の高い山地に生息している種類で、飼育する場合は低温での飼育が必要になる種類となっています。 

大型の個体はオオアゴが大きく発達し、第一内歯に小歯があるスーパー大歯と言われる個体は数が少なく価値が高いです。

飼育個体では野外個体に迫るような大型個体は作出できていませんが、飼育しているブリーダーが多い種類でヤフーオークションや専門店などで見かける機会も多い種類です。(50mm前後くらいを見かける機会が多いです!)

ブリード使用個体の紹介

今回ブリードに使用する個体は中身ランダムのヤフーオークションの福袋に入っていた個体で、何故かドルクスグッズさんの値札が付いてました。

8月末に入手しましたが、メスは5月羽化で羽にシミが出ており、寿命的にも不安のある個体でしたが爪の力はしっかりとしており元気なうちにさっさと産卵セットを組んでいきます!

他に入っていた成体を見ても明らかにハズレ感というか悪意すら感じる内容でした… ヤフオクでの福袋にはご注意を…!

上の画像のペアを使用してブリードを行い、2~3日ほど同居させて仲良くしてそうだったのでそのまま産卵セットにペアで投入しました。

8/28 産卵セット

8/28に以下の内容の産卵セットに投入したようです。

産卵セット

ケース:コバエシャッター小

マット:産卵一番

材:なし

温度:23~24度

セットの内容は上記のような感じで、ケースの7割くらいをガチガチに固めて詰めています。

9/9 割り出し①

産卵セットから2週間ほどが経過したので、確認の意味も込めて割り出しを行ってみました。

結果は卵が7個で、健康そうな卵で安心しました。 産卵セットに使用していたマットの上に卵を乗せただけの簡単管理で卵を管理して孵化を待ちます。

我が家では産卵一番とホソアカの相性は抜群で、メタリフェル・フィナエ(ペレン島)、メタリフェル・サンギレンシス、カウピホソアカと材なしでもしっかりと産卵してくれています。(メタリフェル・サンギレンシスに関しては2回の割り出しで50匹以上を回収できています。)

取り出したメスは明らかに前よりも元気がない感じでしたが、もう少し産んでくれる事を期待して再度産卵セットに投入しておきました。

10/10 幼虫の菌糸投入

前回7個の卵を回収していましたが、約1ヵ月後にプリンカップを開けてみると3匹だけになっていました…

再度産卵セットを組んでいるコバエシャッターの側面には回収漏れの分か幼虫も確認できたので、プリンカップ内部にいた幼虫3匹は800ccの菌糸に入れてみました。

ホソアカと言えばカワラ菌糸かもしれませんが、今回は実験的にオオヒラタケ系の菌糸に投入しています! 少し変わり種な菌糸なので結果が出てくれると嬉しいですが…

2023/1/8

昨年の1度目の回収後から3ヵ月くらい放置していたので産卵セットを割り出してみました。

エサは定期的に入れ替えており、オスはまだまだ欠損なしで威嚇していました!

割り出すとおおきく育った幼虫達が簡単に見つかりました!

幼虫の大きさからも分かるようにメスは早い段階で☆になっていたのか、胴体だけ土の中から見つかりました…! お疲れ様でした!

結構良いサイズの幼虫が11匹回収することができ、これまでは25度前後で管理していたのですがこれからは18~22度に温度差を付けて配置してみました。(マットは余っていたDOSの三次発酵マットを使用)

本当はもっとホソアカ向けのマットを使いたかったのですが、まぁやってみようの精神でDOSに突っ込んでしまいました!

2023/8 羽化報告

結局SDOSのマットを使用した1本返しで羽化させましたが、ハサミムシのようなサイズを連発してしまいました…(6月頃に羽化していました。)

22度くらいで管理していましたが、アラガールには温度が高すぎたようです…

低温管理できるワインセラーは他種で埋まっているので、羽化した個体を飼育して累代はしない予定です。

-ホソアカクワガタ